失われた時を求めて

読書に始まる自伝的ブログ

このブログについて

『数値化の鬼 』(安藤広大、2022)

だいぶご無沙汰してしまいましたが、なんとか生存しております。かつて天才だと思っていたカネコという男は、天才が故に夭逝する運命にあり、遅くとも27歳には死ぬと思っていましたが、28歳を迎えてしまいました。自己評価が高いが故の世間からの逃避や肥大…

『世界は「関係」でできている』(カルロ・ロヴェッリ、2021)

最近、集中力がないし、感動することが少なくなってきてしまった気がします。いや、感動するシーンも多いし、語りたいな・共有したいなと思うことも少なくはないのですが、言語化することの無意味さというか、感情を言葉にする際に理性を通すことで、ちょっ…

『オデュッセイア』(ホメロス他、紀元前800年前後)

最近、どんどんドラマや映画を見られなくなっているように感じます。村上春樹の名言と認識している言葉で、「時のふるいにかけられていないものに目を通す暇はない」みたいな言葉があった気がしたのですが、そんな感覚で「出来の悪い造り物を摂取しても、何…

『失われた時を求めて』②(マルセル・プルースト、1919)

今週のお題「読みたい本」ということで、未だに半分程度しか読み終えていないにもかかわらず、私の人生に大きな影響を与えたこの小説を挙げさせていただきます。世界一長い小説であるマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』です。 新潮モダン・クラシ…

『失われた時を求めて』①(マルセル・プルースト、1919)

昨年末は青春18きっぷの旅に出ていて、甲府から糸魚川、糸魚川から松本、松本から松戸、松戸から勝田みたいな形で、移動を楽しみながら旧知の人たちに会いに行くような旅でした。その移動の合間は読書したり、久しぶりに知り合いに連絡を取ったりをしてい…

ブログを書くこと及びブログ文化について

私はブログというカルチャーが好きで、個人ブログが流行り、mixiの勃興に前後してアメブロが流行り、Livedorブログやはてなブログが大きくなってきた時代のネットサーフィンは面白かったなと思っています。 特に小学生の頃はゲームの攻略でお世話になったと…

ブログはじめました

26歳になり、"色々"と思うことがありブログを改めて始めます。本ブログでは、私が本を読んで思ったことや思い出したことを書き連ねていきます。 "色々"といいますと色々なんですが、一つ私の中2022年の重要テーマとして、文学少年カネコに向き合っていこうか…