失われた時を求めて

読書に始まる自伝的ブログ

保険屋の思い出

『堕天作戦』(山本章一、2015〜)

昔コミックアプリで見つけて面白かった漫画です。「そういえば新刊出たのかな」と思って調べたら、Kindleで7巻までの新しい巻が出てて久しぶりに手に取りました。面白くて、昔読んだ分も合わせて買ってしまいました。 堕天作戦 1 作者:山本章一 Amazon 退廃…

『私に売れないモノはない!』(ジョー・ジラード、2004)

「モノを買うということは、価値と価値の交換である」 そんなことを保険募集人の頃に教わりました。無形商材で、高額で、そして納品は亡くなったあと自分以外の誰かにされる。こんなに価値の伝えにくいものはないが、国民のほとんどがいつかは購入するのです…

『熔ける』(井川意高、2017)

暑さで溶けそうになりながらやYou Tubeを見て、週末の昼間の時間を無為に溶かす。やっと外に出ても良いかなと思える夜、溶かした色々を取り返そうと思って盛り場に繰り出す。お金と記憶を溶かして、また月曜日を迎えるわけです。 You Tubeを見ているときに、…

『僕は「脱北」YouTuber』①(キム・ヨセフ、2022)

私は街録chとかの影響で、最近北朝鮮の話や脱北YouTuberの話をよく観ています。そのなかでキム・ヨセフさんという方のYouTubeがめちゃ好きで、本も読ませていただきました。 僕は「脱北YouTuber」~北朝鮮から命がけで日本に来た男~ 作者:キム・ヨ…

『テレフォン人生相談――心の仮面をはずそう――』(加藤諦三、2022)

いま家賃三万円の我が家は足場を組んで外壁修繕工事をしており、タダでさえ日光の供給の少ない梅雨時により一層陰鬱の影を落とし、週末に布団が干せない苛立ちが身を焦がします。立ち上がってネットワークビジネスのごつい浄水器から出てくる水を飲み、金曜…

『人間の條件』③(五味側純平、1956)

今月はずっと忙しくてずっと体調が悪く、なんか運気が停滞してしまっているかのような一か月でした。もともと体力はあるけれど、免疫が弱いという特徴を持っている人間ではありますが、一か月に2回風邪をひいたのは初めてです。GWも全く遊んでいないのに、…

『残酷人生論』(池田晶子、2010)

かつて池田晶子さんの本をおすすめしていただいたので、何を読もうか迷ううちにタイトルが一番インパクトを与えてくれた『残酷人生論』にしました。 残酷人生論 作者:池田 晶子 毎日新聞社 Amazon 哲学の著書で、雑誌連載をまとめた形の本でした。連載の総集…

『ドーパミン中毒』(アンナ・レンブケ、2022)

丸善でぶらぶらしているときに『スマホ脳』の横で流行の本として置かれていたのを発見して出会いました。 ドーパミン中毒(新潮新書) 作者:アンナ・レンブケ 新潮社 Amazon 私は脳の働きとかそういった流れが好きなので、知っている話も多かったですが、知…

『亜人』(桜井画門、2012-2021)

このブログで漫画を取り上げるのは初めてですが、絵本も取り上げているので良いでしょう。今年のはじめくらいにたまたま知った作品でどハマりしました。 亜人(1) (アフタヌーンコミックス) 作者:桜井画門,三浦追儺 講談社 Amazon 2021年の年末年始私は過…

『David Beckham:My Side』(デイヴィッド・ベッカム、2003)

私はサッカーのことは余り詳しくないんですが、小学校の音楽の先生がベッカムマニアでいつもしゃべっていたことを何故か記憶していて印象に残っておりました。そんな薄い印象付けがずっと残っているなかで、手に取り思い出した本です。 D・ベッカム自叙伝 ベ…

『「がんになって良かった」と言いたい』(山口雄也+木内岳志、2020)

昨年の東洋経済の記事で知って衝撃をうけました。 toyokeizai.net 「生きるからには、誰もが生きやすい世の中になるように、日々誰かに良い影響を与えるために時間使っていきたい」という私の人生テーマは、山口雅也さんのブログやこの本をきっかけに明瞭化…

『自分の中に毒を持て』(岡本太郎、1993)

家の掃除をしていたら見つけて久しぶりに手を取りました。新装版の第14刷で2020年6月のものだったので、社会人2年目でコロナ真っ最中の夏に出会ったことを思い出しました。当時の記憶はあまり鮮明ではありませんでしたが、この本を買ったときのこととかも思…

『成功哲学《誌上講座》1919-1923』(ナポレオン・ヒル、渡邉美樹監訳、2010)

有名なナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』の前に、雑誌上で連載していたものを書籍化したもので、渡邉美樹さんが訳を監修しているそうです。 成功哲学《誌上講座》1919-1923 作者:ナポレオン・ヒル きこ書房 Amazon 保険の個人事業主をやっていたころ「…

『家族喰いー尼崎連続変死事件の真相ー』(小野一光、2013)

半年前位に何となく手に取り読んだ本なんですが、高槻の保険金殺人のニュースを見て、パラパラとめくりながら色々と考える今日この頃でございます。 尼崎の事件は、当時本当に衝撃的で、主犯の角田が留置所内で自死したことで、真相は闇に包まれたままの事件…

『渋谷ではたらく社長の告白』(藤田晋、2005)

サイバーエージェントの藤田社長の自伝です。保険営業時代に上司に進められて読んだ記憶です。藤田社長のことはもちろん存じ上げていて、インターネット広告大手のサイバーエージェントの創業社長ですが、創業から今に至るまでの紆余曲折、苦しみを乗り越え…

『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和、2015)

就職活動をしているくらいの時期、電車の中吊り広告で見かけた帰りに、彼女の家に置いてあったのを借りて読んだ気がします。この前BOOKOFFで見かけ、ちょっと表紙がささくれ立っている本が並んで100円で売っているおり、時の流れの残酷さを感じました。 …

『美しい星』(三島由紀夫、1962)

高校生の頃、私は三島由紀夫ヘッズであり、学校の図書館の旧書庫から旧字体の三島由紀夫全集を借りて読み漁り、終いには地元の古本屋で同じ全集を見つけて買ってしまった人間です。読めない旧字体を電子辞書を使って必死に調べ、読み進めたのが懐かしいです…

『青天の霹靂』(劇団ひとり、2013)

劇団ひとりさんの小説。私はお笑いが好きで、劇団ひとりさんは昔からファンで『陰日向に咲く』も小学生のときに読んだ記憶があります。2作目が出てたことは全く知らなかったのですが、太田上田で劇団ひとりさんがゲストに出ている放送回があり、そこで本作…

「眼にて云ふ」(宮沢賢治)

今日は長期出張で、記事の書き置きもなくなりまして、昔読んだビジネス本から、隙間を見つけて一生懸命記事を書いていました。しかし、編集投稿時にアプリがクラッシュし、記事が飛びまして、気持ちが萎えています。ただ毎日記事をあげるという自分との約束…

『狭小邸宅』(新庄耕、2013)

2019年に不動産会社に入社して、先輩からおすすめされて読んだ本です。不動産業界に戻り、○ープンハウスとの接点も増え、読み返したくなった本です。 要は上記の不動産会社の実態を小説にした本で、主人公がやさぐれて壊れていく様を読み進めていく形です。 …

『新世界』(西野亮廣、2018)

少し前に流行った本ですが、2022年になって出会い手に取りました。はねるのトびらで育った世代なので、キングコングや西野亮廣さんについては、良く知っているわけではないですが馴染みはあります。そんな西野さんの本は、現代社会の信用とお金の関係を語っ…