失われた時を求めて

読書に始まる自伝的ブログ

『勝者の思考回路―成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』(柴田陽子、2020)

林先生の初耳学に出演されているのを先輩がお話してて、興味を持って動画を見ました。すごい人だなと思い、もっと考えを知りたいなと思って本も手に取りました。もっと仕事必死にやって、楽しもう。そう思わせてくれる読書体験でした。 [初耳学の公式動画]…

『人間の條件』③(五味側純平、1956)

今月はずっと忙しくてずっと体調が悪く、なんか運気が停滞してしまっているかのような一か月でした。もともと体力はあるけれど、免疫が弱いという特徴を持っている人間ではありますが、一か月に2回風邪をひいたのは初めてです。GWも全く遊んでいないのに、…

『夜に星を放つ』(2022、窪美澄)

昨年の直木賞受賞作品で、本屋で平置きされているのを買って、そのまま家で平置きして一年くらい寝かせてしまいました。ゴールデンウィークは暇で、本を読むか友達の仕事を手伝ったりで、ちょうど読書とブログ日和な日々を過ごしております。 夜に星を放つ (…

『読書という荒野』(見城徹、2018)

保険の仕事をしているときに、先輩から進めてもらった本で、2年ぶりに手に取りました。 読書という荒野 (幻冬舎文庫) 作者:見城徹 幻冬舎 Amazon 「負の感情を溜め込め」 「世界の矛盾や不正や差別に怒れ」 「苦しい方に身をよじり、自己検証能力を磨け」 世…

『恋することと愛すること』(遠藤周作、2005)

最近ブログの更新をさぼってしまいました。忙しいというのもありますが、文学少年的なスイッチが入らず書く気力がなかったのです。今日は早めに仕事を上がって、銭湯に入ってきました。そうすると体温も上がってクラブで踊りたいくらいの気持ちになってきた…

『トリックスターから空へ』(太田光、2009)

年明けから年度末で不動産がやたら動くのと、歓送迎会シーズンとで、ありがたいことに忙しくさせていただいています。もう少し忙しい時期は続くと思うのですが、楽しいゴールデンウィークに向けてもう少し仕事を頑張ろうと思います。人生に余白がないとエモ…

『妖術』(泉鏡花、1911)

泉鏡花は昔から好きで、文学への興味、演劇への興味はどちらも泉鏡花から発していると思います。青空文庫もKindle版で読むと、メモもかけるし、読みやすいしいいですね。 妖術 作者:泉 鏡花 Amazon 図書カード:妖術 雨の日に美女と相合傘をしながら、楽しい…

『それをお金で買いますか――市場主義の限界――』(マイケル・サンデル、2014)

こんばんは、私も、今年から花粉症を発症しまして苦しんでおります。暖かく良い天気で気持ちがいいはずが、花粉で苦しみ集中力も上がらず、仕事もそぞろにだらだら過ごしております。 それをお金で買いますか 市場主義の限界 作者:マイケル・サンデル,鬼澤 …

『GAFA――四騎士が創り変えた世界――』(スコット・ギャロウェイ、渡会圭子訳、2018)

エモーショナルで「書きたいな~」と思う事件や出来事は蓄積されつつ、最近はそれをブログという読み物として仕上げる気持ちのスイッチが入りません。小説を読む気持ちも起きず、実践的な本を読んでいます。そしてブログの内容は、最近思うことをだらだら書…

『ハエトリグモ ハンドブック』(須黒達巳、2017)

あるときネットサーフィンをしていると、こんな記事を見つけました。 buna.info 家に出たクモの種類を調べようとかそんなところで調べた記憶はあるけれど、そんな目的も忘れて面白そうだなと思ってすぐに購入しました。 ハエトリグモハンドブック 増補改訂版…

『残酷人生論』(池田晶子、2010)

かつて池田晶子さんの本をおすすめしていただいたので、何を読もうか迷ううちにタイトルが一番インパクトを与えてくれた『残酷人生論』にしました。 残酷人生論 作者:池田 晶子 毎日新聞社 Amazon 哲学の著書で、雑誌連載をまとめた形の本でした。連載の総集…

『ホーキング、ブラックホールを語る』(スティーブン・W・ホーキング、2020)

高校の頃、私は文系で数学も物理もあまり得意ではなかったですし、好きでもなかったです。そんな私に数学や物理学の面白さを教えてくれたのはホーキング博士の『ホーキング宇宙を語る』でした。当時は大学一年生くらいだったと記憶していますが、最近たまた…

『22世紀の資本主義』(成田悠輔、2022)

私は基本的に本は紙で読みたいなという主義で、どうしてもページが行ったり戻ったりして読み返すのが電子書籍ではやりにくいなと思うのです。しかし新書やビジネス本はkindleで読むのに向いてるし、価格も安いし良いなと思うようになったし、マーカーやメモ…

『ビールでブルックリンを変えた男』(スティーブ・ヒンディ、2020)

ページがナチュラルな素材でできておりコーヒーのフィルターのような素材でできておりました。装丁がおしゃれで手に取った本です。 ビールでブルックリンを変えた男 ブルックリン・ブルワリー起業物語 作者:スティーブ・ヒンディ DU BOOKS Amazon 私はお酒が…

『暇と退屈の倫理学』(國分功一郎、2021)

暇だなと思ってアポイントの合間に日本橋の丸善をぶらぶらしているときに見つけました。サラリーマンに戻ってから毎日暇な感覚があって、そんな私が求めていたタイトルだったのでしょう。 暇と退屈の倫理学(新潮文庫) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon キャ…

『桜の樹の下には』(梶井基次郎、1972)

2022年11月、母方の祖父の葬儀がありました。今生の別れというものはいくら経験しても慣れませんが、葬儀自体はとても良い葬儀でした。そのことは日を改めて書き記そうとは思うのですが、様々な感情の起伏があり陰のモードというか闇のモードというか、文学…

『夜と霧』(ヴィクトール・E・フランクル、1946)

運命に感謝しています。だって私をこんなひどい目にあわせてくれたんですもの 以前何不自由なく暮らしていたとき、私はすっかり甘やかされて、精神がどうこうなんて、真面目に考えたことがありませんでした ※2020年8月13日のメモより 読んだ当時も衝撃的でし…

『失われた時を求めて』①(マルセル・プルースト、1919)

昨年末は青春18きっぷの旅に出ていて、甲府から糸魚川、糸魚川から松本、松本から松戸、松戸から勝田みたいな形で、移動を楽しみながら旧知の人たちに会いに行くような旅でした。その移動の合間は読書したり、久しぶりに知り合いに連絡を取ったりをしてい…

『堕落論』(坂口安吾、1946)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 2022年末は、青春18きっぷの旅に出たり、恋をしたり、本を読んだり、仕事や人生について色々考えたり、なんか満ちた時間を過ごしていました。しかし1月1日くらいから堕落した生活を送ってしま…

『ドーパミン中毒』(アンナ・レンブケ、2022)

丸善でぶらぶらしているときに『スマホ脳』の横で流行の本として置かれていたのを発見して出会いました。 ドーパミン中毒(新潮新書) 作者:アンナ・レンブケ 新潮社 Amazon 私は脳の働きとかそういった流れが好きなので、知っている話も多かったですが、知…

『美と共同体と東大闘争』(三島由紀夫・東大全共闘、2000)

私はあまり映画を観ないんですが、この映画は2回観ました。書籍版というかほぼ映画の文字起こしを見つけまして、かなり興奮して一気に読み切りました。 美と共同体と東大闘争 (角川文庫) 作者:三島 由紀夫,東大全共闘 KADOKAWA Amazon 三島由紀夫vs東大全共…

『ゾウの時間ネズミの時間ーーサイズの生物学』(本川達雄、1992)

最近ジムに通い始めました。 前段として、ここ1年で10kg太ってしまって、何かと身体が辛いというところの緩和策として、ランニングとバスケを始めました。ところがバスケで膝の靭帯の古傷を開いてしまい、運動する方策を見失い、上半身を鍛えたり、膝への負…

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー、1904)

通称『プロ倫』、私は文系の大学生だったで大学で読まされるというか読まないとなみたいなところで出会った本です。この前ブログを読んでくれている知り合いから、「『プロ倫』一緒に読もうよ」と言ってもらって、久しぶりに読み直し、読書会をやりました。 …

『春の雪(豊饒の海 第一巻)』(三島由紀夫、1969)

冬になると内省的なモードに入っていきまして、2023年を目前に2023年/27歳をどう過ごすかを考え、人に話して、整理するという作業を始めています。 20代をどう過ごすかを考えるなかで、「27歳で人生が終わるかもしれないな」という昔から抱いている感覚が昔…

『図解日本アムウェイ』(日刊工業新聞社編、2015)

以前話したことがあるかもしれないですが、私は目のキラキラしたガーシーにエロい幼稚園の先生をアテンドされ、浄水器を買う運びとなり、某マルチ商法のネットワークの末端に組み込まれております。そのマルチ商法から逮捕者が出て業務停止になったとのこと…

『ソニー再生』(平井 一夫、2021)

上司から「絶対に読んだ方がいい」と勧めていただいた本で、手に取りました。 ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」 (日本経済新聞出版) 作者:平井一夫 日経BP Amazon 読んでから思い出したのは、私はそもそも組織適正が0に近く、リーダー…

『人生論』(トルストイ、原卓也訳、1975)

『戦争と平和』で有名なトルストイのエッセイというか論考で、たまたまBOOKOFFで見つけて手にとりました。ロシア文学の古い訳本を買うとだいたい原卓也訳のものに出会うことになるけれど、やっぱり難解でした。それでも読み進めていくと、ちょうど考えてたこ…

『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ、2010)

『蹴りたい背中』を読み返してから、綿矢りさに虜だ。読み漁っています。 嫌なところに気づくなというか、言語化できていない感情を教えてくれる。会話のリズムも私と同世代の平成の文体で、読んでいて同じ速度で感情や思考が動く感じもして心地よいです。 …

『それでも日々は続くから』(燃え殻、2022)

今年の春に書店で出会ったエッセイ本で、読まずに置いてあったのを見つけて読みました。 色々疲れてくると余裕がなくなってきて、自分が悲劇の主人公になったような気持ちになったり、そこまでいかなくても自分ほど繊細だったり苦労している人はいないんじゃ…

『亜人』(桜井画門、2012-2021)

このブログで漫画を取り上げるのは初めてですが、絵本も取り上げているので良いでしょう。今年のはじめくらいにたまたま知った作品でどハマりしました。 亜人(1) (アフタヌーンコミックス) 作者:桜井画門,三浦追儺 講談社 Amazon 2021年の年末年始私は過…