今週のお題「読みたい本」ということで、未だに半分程度しか読み終えていないにもかかわらず、私の人生に大きな影響を与えたこの小説を挙げさせていただきます。世界一長い小説であるマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』です。
※これが圧縮版・要約版みたいです。私は負けず嫌いなので手を出していないですが…
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私は読書というものは「自分との対話」の要素が大きいと思っています。小説というものは、「こんな感覚は自分だけだったと思っていたけど、同じように思う人が居たんだ」という共感、あるいは「言葉にできていなかったけど、こういうことだったんだ」という発見、そういったことが得られた後に、自分を見つめなおしていける機能が素晴らしいと思っています。
『失われた時を求めて』はそういった意味でいうと、本当に微細な感情や忘れかけていた感情をしつこく追いかけるもので、感動の連続です。有名なプチット・マドレーヌのシーンもそうですし、衝撃を受けるシーンがたくさんあります。下記の記事で書いたヴィルパリジス夫人と馬車に乗り、物思いにふけるシーンが最近のお気に入りです。
『失われた時を求めて』①(マルセル・プルースト、1919) - 失われた時を求めて
ブログを書く習慣ができてから、読書の際に実施する心の中の対話を書き起こし、より深く自分を知ることができるという効能を実感しております。私の記事がだれかに影響を与え、私も誰かの記事を読んで影響を受け、世の中に生きる人の心の安寧につながれば一番嬉しいです。