失われた時を求めて

読書に始まる自伝的ブログ

日記

『沢田マンション物語』(古庄弘枝、2002)

去年旅行で高知に行きまして、念願の沢田マンションに行きました。この前沢田マンションの話を思い出したので、旅行前に読んだ本書を読み替えそうかなと思った次第です。 沢田マンション物語 2人で作った夢の城 (講談社+α文庫) 作者:古庄弘枝 講談社 Amazo…

『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン、1998)

やっと涼しくていい気持ちですね。 だいぶさぼってしまいましたが、結構エモーショナルな8月・9月で、いっぱいイベントもあり、本もいっぱい読みました。ただ日々充実して満たされてくると、自分の感情としてアウトプット・記録としてのブログに向かう気持ち…

『日本三國』(松本いっか、2022〜)

暑すぎて何もする気が起きない日々が続いております。 大学の頃にベトナムや沖縄旅行した際に、日本では働き盛りの青年たちが、昼間から軒先や町中でコーヒーを飲んだりお酒を飲んで談笑し、働いている気配がないのをみて、当時は「こんなんでいいのかな、良…

『世界は「関係」でできている』(カルロ・ロヴェッリ、2021)

最近、集中力がないし、感動することが少なくなってきてしまった気がします。いや、感動するシーンも多いし、語りたいな・共有したいなと思うことも少なくはないのですが、言語化することの無意味さというか、感情を言葉にする際に理性を通すことで、ちょっ…

『喧嘩独学』(原作:T.Jun、作画:金正賢、2019)

ここ2か月くらいはは激務of激務の影響か、平日はバキバキに働いて、しこたま飲んで、土日は溶けるように寝るだけという超不健康生活を送っていました。土曜日…昼まで寝て夜は飲む、日曜日…昼に起きて、ごはんを食べてゆっくりお風呂に入りまた寝て起きたら夜…

『人生がときめく片づけの魔法』(近藤真理恵、2011)

2024年になってしまいましたが、2023年は良い年でした。仕事もうまくいったし、プライベートも充実して楽しかったし、言うことはない年でした。2024年はもっと良い年にすべくぼちぼち頑張ろうかなと思います。 人生がときめく片づけの魔法 改訂版 作者:近藤…

『「いき」の構造』(1930、九鬼周造)

うちではクサガメを飼っていまして、最近の寒さに辛そうです。変温動物は季節の変化に敏感です。ベランダの広々としたビオトープ的な暮らしをいったんやめて、屋内の暖かい水槽を用意してあげなければいけません。 そんなこんなで今週の三連休はゆっくり掃除…

『あやうく一生懸命生きるところだった』(ハ・ワン、2020)

また風邪をひきまして、会社を休みました。お盆前まで仕事が忙しく、お盆はたらふく休んで飲んでの日々でした。お盆明けたと思ったら、お盆前に断ってた飲み会が一挙に押し寄せて、飲み会の毎日。「そろそろ仕事しようかな」と思った矢先に風邪を引いたので…

『ヒキコモリ漂流記』(山田ルイ53世、2015)

私は髭男爵の山田ルイ53世のルネサンスラジオをPodcastに出会った中学校の頃から断続的に聞いていて、発売した大学生のころに読んだ本です。最近、男爵がYouTubeの街録チャンネルに出ているのを見て、パラパラと読み返した次第です。 ヒキコモリ漂流記 完全…

『妖術』(泉鏡花、1911)

泉鏡花は昔から好きで、文学への興味、演劇への興味はどちらも泉鏡花から発していると思います。青空文庫もKindle版で読むと、メモもかけるし、読みやすいしいいですね。 妖術 作者:泉 鏡花 Amazon 図書カード:妖術 雨の日に美女と相合傘をしながら、楽しい…

『ハエトリグモ ハンドブック』(須黒達巳、2017)

あるときネットサーフィンをしていると、こんな記事を見つけました。 buna.info 家に出たクモの種類を調べようとかそんなところで調べた記憶はあるけれど、そんな目的も忘れて面白そうだなと思ってすぐに購入しました。 ハエトリグモハンドブック 増補改訂版…

『失われた時を求めて』①(マルセル・プルースト、1919)

昨年末は青春18きっぷの旅に出ていて、甲府から糸魚川、糸魚川から松本、松本から松戸、松戸から勝田みたいな形で、移動を楽しみながら旧知の人たちに会いに行くような旅でした。その移動の合間は読書したり、久しぶりに知り合いに連絡を取ったりをしてい…

『堕落論』(坂口安吾、1946)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 2022年末は、青春18きっぷの旅に出たり、恋をしたり、本を読んだり、仕事や人生について色々考えたり、なんか満ちた時間を過ごしていました。しかし1月1日くらいから堕落した生活を送ってしま…

『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ、2010)

『蹴りたい背中』を読み返してから、綿矢りさに虜だ。読み漁っています。 嫌なところに気づくなというか、言語化できていない感情を教えてくれる。会話のリズムも私と同世代の平成の文体で、読んでいて同じ速度で感情や思考が動く感じもして心地よいです。 …

『痛みの作文』(ANARCHY、2017)

ANARCHYの自伝エッセイ。ANARCHYは本当にカッコよくて、声が反則だと思う。ズルい。セクシーでクールで。 痛みの作文 (ちくま文庫) 作者:ANARCHY 筑摩書房 Amazon 自伝を読んでても、やっぱりANARCHYはずっと嘘をつかない、本音しか言わない漢だなと思います…

『二十歳の原点』(高野悦子、1971)

日経新聞でこんな記事がありました。 1969年前後、学生運動時代に生き、自殺した女性の日記を書籍化したものとのことです。 「二十歳の原点」孤独な闘い 読み継がれる全共闘の青春:日本経済新聞 普通の大学生。 社会の不条理を許せず観念の世界で闘ったり、…

『スマホ脳』(アンデシュ・ハクセン、2019)

au回線の通信障害があり、スマートフォンを使えない週末でした。はじめはかなりイライラしたものですが、デジタルデトックスのような感じがして、取り置いていた考えたいことや、溜まってしまった読書や、充実した時間となった。15分・30分という時間でこん…

『「ぴえん」という病』(佐々木チワワ、2021)

新宿歌舞伎町、TOHOシネマズ横を通称"トー横"と呼ぶそうですが、昨今そんな"トー横"で誘拐や暴行、悲惨な殺人事件をニュースで耳にする機会が増えました。そんなこんなでちょっと気になっているさなかにKindleのセールで販売してるのを目にして手に取りまし…